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おわら風の盆と立山三峰縦走 [旅行]

今回は超長編です。

7月に富士山。
8月に千畳敷カール&木曽駒ヶ岳。
そして今回は立山へ。
3か月連続の登山。

気分はすっかりアルピニスト。

登った高さでいうと、
3か月で飛行機の高さまで登ったことになる。
と、どうでもいいことに自己満足。

でも、今回は登山が第一の目的ではなくて、
毎年9月1~3日で開催される、
富山県は八尾の「おわら風の盆」を見るのが目的で
長期夏休みの直後ですが、年休3日+土日の5連休を取って
富山に行って来た。

せっかく富山に行くなら立山登ってこようかな~・・・
と富山の大学に通う長男に言ったら、
「一緒に登ってやるよ」と言うので登山もセットにした。

事前情報では天気が悪い。
雨が降るとおわら風の盆は中止になるらしい。
もちろん登山もイヤ。

しかし・・・俺は晴れ男。
出発2日前の午前中まで完全な雨マークだったのが、
午後になって雨マークが一気に晴れマークに変わったのだ。

やっぱり持ってる。

まず初日。
愛知県から東海北陸道。
ETCの深夜割引を使うため深夜3時に出発。
愛知から富山まで3時間半ほどで着いてしまうので
途中、ひるがのSAで車中泊。

朝のんびり富山に着いて、息子のアパートに車を置いて
富山名物の路面電車で富山駅へ。

週末とはいえ平日の金曜ですが、
おわら目当ての観光客がわんさか。

少しのんびりお茶してから八尾に行こうと思っていたら、
13時以降の列車は整理券が無いと乗れないと書いてある。

ちょっと早いけど八尾に移動。

そもそもなぜおわら風の盆に来たのか・・・。
10年ほど前だろうか、とある記事で
「日本一つまらないお祭り」とか
「日本一静かなお祭り」と紹介された記事を見て
行ってみたいと思っていたが、
夏休み直後ということやそもそも富山ってどこ?
状態だったので行くことも無く。

それから10年。

当時8歳?だった長男が富山に進学するのをきっかけに
ちょくちょく富山に行くことに。
それでも夏休み直後ということで、
なかなかおわらには行けなかったのだが、
長男も今年で大学4年生・・・
来年はどこにいるのやらと言うことで
早々に年休取得の申請をしてあった。

下調べでYouTubeで踊を見ると、
静かに踊る姿がなんとも美しい。
10年も気になって、
“来たい”と“期待”が入り混じって気分が盛り上がる。

JR高山線から越中八尾駅へ。
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まずビックリしたのは電車がボロい。
線路もガタガタで脱線するんじゃないかと思った。
JR北海道じゃあるまいし、JR西日本?金あるだろ。

25分ほど揺られて越中八尾駅に到着。

初日は15時から始まるらしく、
沿道は屋台の準備中。

駅から会場?までは臨時バスが出ている様だが、
翌日の登山の準備運動を兼ねて徒歩で会場に向かう。

一番上?遠いところまで1時間?掛かるらしい。

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橋を渡るとそれっぽい雰囲気の街並みに。
お祭りに参加する着物姿の地元の人。

15時から「町流し」でスタート。
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生歌に生演奏も地元の人たちだろうか。
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17時から19時までは、食事休憩となって一斉に休憩に入る。
観光客も出店で食べ物を買い、あちらこちらで休憩している。
なんとものどか。

日が落ちるとおわら風の盆の本番。
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昼間は小さく踊っていたのが一転、
町内単位で踊り練り歩く。
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なんと表現したものか・・・。
昔々・・・まんが日本昔ばなしの中にいるような不思議な感覚。
何をどう表現した踊りなのか動物的?な動きの男子と
なんともしっとり綺麗な女子の踊り。

とっても素晴らしい。

男女とも傘を深くかぶり顔が見えないところは
日本人形が踊っている様。
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ただ一つ残念だったのは・・・静かじゃない。
自分も含めて観光客が多過ぎ。
しかも全く言うことを聞かない老人達にもうんざり。

「踊りの邪魔になるから線まで下がって」と言われても
下がらないどころか前に前に。
しまいには先導係のお兄さんの怒鳴り声。
日本一静かなお祭りじゃなかったのが残念。

一番見たかった昔の街並みの町の踊りは
すさまじい人の山で全く見えなかったのが残念。

どの町内をどう回るか事前に検討しないとなかなかうまく見れませんね。
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駅までの帰り道、小さな旅館の二階で踊ってた。
なんとも昔々な風景がまた素敵で。

「おわら風の盆」・・・簡単に言うと、
田舎の町内で静かに踊るだけのお祭り。
普通なら観光にはならないのでしょうが、
昔の街並みと、日本人形の様なスタイルと、
艶っぽい美しい踊りが絶妙で、
観光に火が付いたのでしょうか。

いや~すっかり魅了されました。
来年も来ますわ。

そして二日目。
長男と二人、立山登山の日。
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事前にケーブルカーの時間をネット予約しておいたおかげで
余裕でスイスイ室堂に到着。
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これまた事前にネットで登山届を出してはいたが、
情報取集も含めて、登山届けを出すことにした。
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当初の計画は、室堂→一の越→雄山→大汝山→富士ノ折立まで行って
同じルートを引き返す計画だったのだが、
そこまで行くなら富士ノ折立→大走り→雷鳥平に降りて室堂まで
ぐるっと回れるコースも行けるとアドバイスをもらって計画変更。

5時間+αの予定で9時室堂を出発。
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まずは一の越を目指す。
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途中雪渓を渡りながら整備された道を歩く。
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景色も綺麗で整備された道が歩きやすい。
1時間の予定が45分で一の越に到着。
ここまではスイスイ。
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頂上は少し雲が掛かっているが天気もまずまず。
ここからが登山の本番。
高山病にならない様にのんびり15分休憩して10時に雄山山頂へスタート。
途中、三ノ越まではそう荒れていないガレ場を登ります。
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35分ほどで三ノ越に到着。
ここで「お腹がすいて力が出ない」状態になったのでちょっと早飯。
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ここから頂上までが荒れたガレ場登り。
トレッキングポールは使えないのでザックに収納。
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かなりキツイ岩登り。
しかも浮石が多くて、上も下も落石に注意しながら慎重に登ります。
頂上手前はまさにロッククライミング状態。
手袋必須です。
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三ノ越の早飯休憩と途中の渋滞もあって、
1時間の予定が30分オーバー、
室堂から2時間30分で雄山山頂に到着。
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ここの頂上は2992m。
500円払うと雄山最高峰3003mの雄山神社に上がれて
神主さんがお祓いをしてくれます。

さすが日本三霊山。

お祓いを済ませたあと、受験生の息子2号のために
「合格祈願」のお守りと登頂手ぬぐいとピンバッチを買って、
昼食の続き・・・休憩し過ぎだな。

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次は立山最高峰3015mの大汝山へ。
岩場をアップダウンしながら20分ほど進みます。
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立山最高峰はどっきりカメラの様な手持ちができる標章。
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ここから見る雲海が素晴らしい。

そして最後の峰、富士ノ折立へ。
ここから15分ほど岩場を横に進みます。
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ここの山頂はとっきんとっきんの岩場の上。
ちょっと怖いから行かない。
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残雪で飲み物を冷やす。
さらにここで腹ごしらえ。
燃費悪すぎ。
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ここから真砂岳に向かう峰がいかにも縦走っぽくてかっこいい。

無事に立山三峰を制した後はいよいよ下山。
休憩多過ぎ?1時間ほど計画からオーバー中。

ひぇーと言いながら、がっつり岩場を降りたら待望の峰歩き。
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雲も晴れて右に広がる内蔵助カールがとっても綺麗。
ここの残雪は単なる残雪じゃなくて氷河かも・・・と
地球に詳しい?長男が言っている。
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このまま真砂岳にも行きたいが、時間が無いので分岐を降りる。
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斜面を横切り大走りへ向かう。
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普通に横切ってますが、足元はこんな感じ。
足を滑らせたら奈落の底まで滑落です。
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大走りと言いながら岩がごつごつでとても走れません。
転んだらヘリコプターで下山です。

途中雪渓が目の前に。
近くから見ると意外と高さが凄いです。
穴の大きさだけでも直径3m以上はありそう。
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「足が痛てー」「下りは嫌いだー」と言いながらも
下りてくると、高山植物がたくさんで綺麗。
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そーしてやっとのことで、平地の雷鳥平に到着。
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ここから野営場を目指します。
気分はハイキング。
途中、分岐を夏季限定と書いてある
登りの登山道につながる?道へ・・・迷いました。

途中道が無い。
時間も時間、雲も多くて視界も悪い。
ここでキャプテン父の判断で引き返すことに。

引き返して正解。
ほどなく無事キャンプ場に到着。
ここから雷鳥荘、みくりが池温泉を経由して室堂へ。
心配していた地獄谷の火山ガスも、
幸い風向きが良くて臭いもせず。

が、ここからが本当の地獄でした・・・。

雷鳥野営場から雷鳥荘、みくりが池までの道のりが
ある意味今回で一番キツイ石畳の階段上り。

完全に一山分上るだろ。
階段数はきっと世界一じゃ?
と言うくらい先の見えない凄い階段。

疲労感MAXの最後の最後でまさに心臓破裂の階段。
もう足が上がらない・・・
延々と1時間以上階段を上りギブアップ寸前で
みくりが池温泉に到着。

あとはのんびり室堂まで散歩して無事下山完了!

朝9時に室堂を出発して16時に室堂到着。
7時間も掛かってしまった。

休憩、早飯、昼飯、お祓い、買い物、昼飯2、
道に迷って引き返す・・・ま、計画通りですね。

帰りのケーブルカーもスイスイ立山駅へ。

夜、愛知に帰ろうか、
それとももう一度おわらに行こうか、
長男お勧めのおいしいラーメン食べながら考えていたら
眠くなって来たのでもう一泊。

翌早朝に愛知に向けて出発。
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富山市内から普通に見える3000m級の山々が綺麗です。

富山県・・・不二越の会長が問題発言してましたね。
こういう環境で育った人たちを理解できないクソジジーはいわゆる老害。
人生忙しいだけで何も学んでこれなかった悲しい勘違い老人。

海、山、人・・・私は富山がさらに好きになりました。
できれば会社辞めて富山に移住したい気分。

来年も「おわら」と「立山」に来ます。

来年は、浄土山から雄山、真砂岳、別山、大日岳まで
2~3泊しながら縦走したいと思います。









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みかん

こんにちは。
富山関連のブログ巡りしてこちらに辿り着きました。
実は私も愛知在住。息子が富山大学に進学しております。
何度も富山を訪れるたび、パッとしないけれど(笑)
実に奥深い富山の魅力に惹かれています。
が、残念なことに息子も来年で卒業。東京に就職が決まりました。富山で一生の友を得、良き師に巡り合い、自然豊かな環境で研究に打ち込めた6年間、本当に富山に来て良かったと親子共々感謝しています。
若者はいずれいくらでも都会に行くチャンスがあります。
人生で最も感性豊かなハタチ前後の数年を、都会で消費するのではなく、地方の豊かさの中に身を置く体験は何ものにも代えがたいですよね。
これからも富山情報楽しみにしております。
by みかん (2017-09-07 17:57) 

だいのじ

はじめまして。
富山大学は愛知県出身者が二番目に多いと聞いてましたが、やはり多そうですね(笑)。
たしかに富山はぱっとしないですよね。
でも、海に山に私の趣味と合致するところもあるのだと思いますが、知れば知るほどなんとも面白いところでした。定年後は富山に住もうかとさえ・・・(笑)
そんな富山で4年を過ごした息子がうらやましいと思っています。初めての一人暮らしはどうなることかと心配しましたが、富山で大きく成長したようで感謝しています。では。

by だいのじ (2017-09-25 22:34) 

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